「あめ」ちゃんです。
「との」くんです。
数日後の朝、お母さんが呼びに来ました。
「かえるが2匹いるよ。」
あゆもお父さんも覗いて見ました。ジョロの柄のくぼみから1匹が顔を出しています。そして水の中にもう一匹が泳いでいます。緑色のかえるです。顔を出しているのはトノサマガエルのような色合いの、お父さんが保護色だといった色のかえるでした。2匹が同じねぐらに部屋を分けて住んでいたのです。
「オスかしらメスかしら。」
「卵を産んでオタマジャクシになったらどうしよう。」
「まさか、そんなこともないだろう。」
「空からオタマジャクシが降ってきたことがあったから、何が起こるか分からないよね。」
4人がそれぞれ想像をめぐらせて好き勝手なことを言っています。
ジョロを揺するとかえるが顔を出します。1匹のこともあるし、2匹のこともあります。
あゆは変な色のかえるにも名前をつけました。トノサマカエルみたいだから「との」です。 オスかメスかも分かりませんが、一応、「とのくん」「あめちゃん」と呼ぶことにしました。
お母さんは気紛れだから、水を蒔く時間が決まっていないので、かえるは食事のために外出中の時もあるしね。
あゆはかえるが見えない時は揺すってみます。するとかえるは飛び出して植木鉢の下に隠れたり、カランコエの葉っぱに逃げたりします。玄関の柱に飛び移っても足に吸盤が付いているのか下に落っこちたりしません。
月曜日, 8月 31, 2009
土曜日, 8月 29, 2009
かえる物語ー3
夏休みも終わったある日、あゆが学校から帰ってくると、ジョロの傍らにプラスチックでできたオレンジ色の箕がたてかけてありました。お父さんが西日から守るために日陰を作ってやったのです。
もうどのくらいの日にちがたったのだろう。毎日毎日お母さんは楽しみにしています。
あゆは、名前をつけてやりました。アマガエルの「あめ」ちゃんです。
夕方お母さんが騒いでいます。
「かえるが変な色になっているよ、色が抜けてしまったみたい。」
カランコエの葉の上に変な色をしたかえるがちょこんと座っています。
「あめちゃんだよねこれ、脱皮したのかな?」あゆは訳がわからなくなりました。
夜になってお父さんに聞いてみました。
「保護色じゃないのか?」とお父さん。
「芝生もリュウノヒゲもまだあんなにきれいな緑色をしているよ、保護色なら緑のままのほうが目立たないんじゃないの。」とお母さんが反論しています。
あゆは保護色てなに? あとでお兄ちゃんに聞いてみようと思いました。
あゆのお兄ちゃんは小学6年生、名前は「宇宙」と書いて「そら」と読みます。そらくんは夏休みの自由研究を、インターネットで調べたり図書館の本を読んだりして一人で仕上げました。
あゆはすごいな~とちょっと尊敬しています。あゆは自由研究をお母さんに手伝ってもらったからです。でも、ちょっとだけです。
そらくんは説明してくれました。
「かえるのことは分からないけれど、木の葉のような蝶や、ランの花のようなカマキリなどをテレビで見たことあるでしょ。ライチョウは冬になると羽が白くなって、雪にかくれているみたいになるんだ。まわりに合わせて色や形を変えることだよ。」と説明してくれました。
あゆは少しわかったような気がしました。
みんなはあめちゃんの体の色がなぜ変わったのだろうかと不思議に思っていました。
そらくんは説明してくれました。
「かえるのことは分からないけれど、木の葉のような蝶や、ランの花のようなカマキリなどをテレビで見たことあるでしょ。ライチョウは冬になると羽が白くなって、雪にかくれているみたいになるんだ。まわりに合わせて色や形を変えることだよ。」と説明してくれました。
あゆは少しわかったような気がしました。
みんなはあめちゃんの体の色がなぜ変わったのだろうかと不思議に思っていました。
金曜日, 8月 28, 2009
かえる物語ー2
お母さんは毎朝、花に水やりをします。
後で聞いた話ですが、毎日ジョロに水を張り始めるとジョロからあのかえるが出てくるのでした。多分あのかえるでしょう。かわりばんこにいろいろなかえるが顔を出すということは考えられません。どうやら、ねぐらにしているようです。
お母さんは使った後いつもジョロの底に水を少し残しておくことにしました。
ある朝のお父さんとお母さんの会話です。
「ジョロをしばらく使わないようにしようかしら。」
「構わないんじゃないかな、飛び出てもいつの間にか戻っているのだろう?」
「そうなの、柄とか水の出口に微妙な狭い空間があって、そこから顔を少し出しているのよね。」
「ジョロの底に青虫の糞のようなものがあったので何だろうと思っていたのだが、あいつのだったのだな。」
「かえるってどんなものを食べているのかしら。」
「肉食だから、べた(飼っている魚)の餌でもやってみたら。」
「食べるかな。」
お母さんはべたの餌を少しジョロの底に蒔いてやったのですが、食べなかったようです。
かえるの糞なんてあゆも初めて見ました。青虫の糞みたいに黒い小さな粒でした。
魚の餌は食べたことがないので食べなかったのだろうと思いました。あゆだって得体のしれない食べ物なんて不気味で食べないよと思いました。
木曜日, 8月 27, 2009
童話 かえる物語-1
あゆは小学4年生のおしゃれが大好きな女の子。勉強よりお菓子を作ったり本を読んだりすることが好き。
夏のある朝、花に水をやっていたお母さんが「わぁ~ かえるだ、びっくりした!」と大きな声で叫んでいました。
あゆは何事かとお母さんの所にとんで行きました。緑色の小さなかえるが飛び石の上をぴょこぴょこ跳ねて逃げてゆきます。
「ジョロに水を入れていたら、中から飛び出してきたのよね。ちっちゃくてかわいいね、でもかわいそうなことをしたかな?」とお母さん。
ジョロはプラスチック製グリーンの安物です、底に水が少し残っていたのでしょうか。中で夜を過ごしたのでしょう。
2センチくらいの小さな緑色のかえるです。アマガエルでしょうか。目を離した隙に、植え込みの中に隠れてしまいました。
田んぼも川も近くにないのにどこから来たのだろうか。餌は何を食べているのだろうか。そんなことを考えながらあゆは家に入りました。
火曜日, 8月 25, 2009
お誘いありがとう!
月曜日, 8月 24, 2009
すてきな85歳
毎年種がこぼれてたくさん芽が出て美しい花を咲かせます。
3年前ほおずき市で買ってきたほおずきです、これも毎年芽が出てたくさん大きな実をつけます。
23日朝ラジオを聞きながら国道を走っていました。
友人の属するグループの素晴らしい写真展を鑑賞後、余韻に浸りながら次の予定の講習会へ向かうため渋滞に巻き込まれていました。
ラジオは投稿を読み希望の音楽を聞かせる番組でした。85歳女性からの投稿でした。
内容は「8月22日が私の85歳の誕生日です。今まで何度か投稿して放送になることもありました。最近はなかなか読んで頂けませんでした。時期が遅れても構いませんので希望をかなえてください」毎日有意義に暮らしているとのことで、希望の曲はヨハンシュトラウスのワルツ:ウィーンの森の物語。
いらいらしながら走っていたのですが、流れてくるワルツの曲に心が和みいつの間にかいらいらも消えていました。
85歳のその女性の姿を想像しながら私の85歳はどうだろう、素敵な音楽を聴いて有意義に暮らしているだろうか?そうありたいと願いながらふと思いました。ラジオへの投稿はブログと同じだということを。それまでこのブログを続けられるかな~。
3年前ほおずき市で買ってきたほおずきです、これも毎年芽が出てたくさん大きな実をつけます。
23日朝ラジオを聞きながら国道を走っていました。
友人の属するグループの素晴らしい写真展を鑑賞後、余韻に浸りながら次の予定の講習会へ向かうため渋滞に巻き込まれていました。
ラジオは投稿を読み希望の音楽を聞かせる番組でした。85歳女性からの投稿でした。
内容は「8月22日が私の85歳の誕生日です。今まで何度か投稿して放送になることもありました。最近はなかなか読んで頂けませんでした。時期が遅れても構いませんので希望をかなえてください」毎日有意義に暮らしているとのことで、希望の曲はヨハンシュトラウスのワルツ:ウィーンの森の物語。
いらいらしながら走っていたのですが、流れてくるワルツの曲に心が和みいつの間にかいらいらも消えていました。
85歳のその女性の姿を想像しながら私の85歳はどうだろう、素敵な音楽を聴いて有意義に暮らしているだろうか?そうありたいと願いながらふと思いました。ラジオへの投稿はブログと同じだということを。それまでこのブログを続けられるかな~。
日曜日, 8月 16, 2009
諏訪湖の花火
今年も恒例の諏訪湖の花火です。
ベランダの角で画面が途切れてしまいました。
今年こそはと事前にカメラの取扱説明書をよく読んで、三脚やらお土産やら抱えて満員電車に揺られて行ってきました。
一番広角18mmでもはみ出してしまいます。最初は教えられたとおりの設定でやるのですが、シャッターが切れない、リモコンが効かない。適切なアドバイスを下さる先生や友人が・・・助けてくれる人はいないし、打ち上がるたびにカメラの角度を変えなければならないし・・もうさんざん。最後はautoでバチャバチャ撮りました。
風がない時は煙幕で湯気のようにぼかしがかかってしまうし。フィナーレのナイヤガラの滝やスターマインは殆ど煙幕に隠れて見ることができませんでした。
おまけの写真は携帯で撮りました。屋台の中の異色アイテム「朝取りきゅうりの浅漬け」水のシャワーをかけてみずみずしさを強調、割りばしを刺して1本200円で売っていました。浴衣を着た女の子が歩きながらかじっていましたよ~。
いまどきの若者は男も女も綺麗ですね。個性的な独特のおしゃれをしたカップルがたくさん。目の保養をさせてもらいました。雨が降って気の毒でした。
帰りは臨時電車23時30分で帰宅、泊まるよう言われたけれど、我が家が一番です。「周辺住民は16日の朝は6時から掃除」が恒例とか、お疲れ様です。お世話になりました。
ベランダの角で画面が途切れてしまいました。
今年こそはと事前にカメラの取扱説明書をよく読んで、三脚やらお土産やら抱えて満員電車に揺られて行ってきました。
一番広角18mmでもはみ出してしまいます。最初は教えられたとおりの設定でやるのですが、シャッターが切れない、リモコンが効かない。適切なアドバイスを下さる先生や友人が・・・助けてくれる人はいないし、打ち上がるたびにカメラの角度を変えなければならないし・・もうさんざん。最後はautoでバチャバチャ撮りました。
風がない時は煙幕で湯気のようにぼかしがかかってしまうし。フィナーレのナイヤガラの滝やスターマインは殆ど煙幕に隠れて見ることができませんでした。
おまけの写真は携帯で撮りました。屋台の中の異色アイテム「朝取りきゅうりの浅漬け」水のシャワーをかけてみずみずしさを強調、割りばしを刺して1本200円で売っていました。浴衣を着た女の子が歩きながらかじっていましたよ~。
いまどきの若者は男も女も綺麗ですね。個性的な独特のおしゃれをしたカップルがたくさん。目の保養をさせてもらいました。雨が降って気の毒でした。
帰りは臨時電車23時30分で帰宅、泊まるよう言われたけれど、我が家が一番です。「周辺住民は16日の朝は6時から掃除」が恒例とか、お疲れ様です。お世話になりました。
水曜日, 8月 12, 2009
ツキミソウ
今年も毎晩ツキミソウが可憐な姿を見せてくれています。大好きな草花です。
暗くなる頃に咲き始めるので、ついカメラに収めそびれてしまうし、夜の撮影はあたりが真っ暗でカメラ初心者には大変難しい。夏が終わる前にupしたいと何度かチャレンジしてやっと撮れました。真っ白な美しさに懐中電灯を持ち出し見とれていました。
しばらくブログの更新をしていなかったら、思いがけず「元気なの?更新がないから心配しているけれど」と電話やメールをいただきました。ご心配をおかけしました。 ちょっとしたパソコンのトラブルがこんなにもストレスを産むものかと自分の弱さに辟易しています。そして心の有り様が体の調子にも少なからず影響を与えることを痛感しているところです。
メールや電話をいただいたことで背中を押していただいたような気がします。更新しなければとの思いが強くなりました。また、続けたいと思います、今後ともよろしくお願いいたします。
開き始めたツキミソウ、30分くらいかけてきれいに開きます。蝶が羽化するように少しずつ開いて4枚の真っ白な花びらを開きます。長い雌蕊の形が独特です。
毎晩真っ白な花を咲かせ翌朝ピンク色になり萎れると濃いピンクになります。たった1日の儚い命です。
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