夏休みも終わったある日、あゆが学校から帰ってくると、ジョロの傍らにプラスチックでできたオレンジ色の箕がたてかけてありました。お父さんが西日から守るために日陰を作ってやったのです。
もうどのくらいの日にちがたったのだろう。毎日毎日お母さんは楽しみにしています。
あゆは、名前をつけてやりました。アマガエルの「あめ」ちゃんです。
夕方お母さんが騒いでいます。
「かえるが変な色になっているよ、色が抜けてしまったみたい。」
カランコエの葉の上に変な色をしたかえるがちょこんと座っています。
「あめちゃんだよねこれ、脱皮したのかな?」あゆは訳がわからなくなりました。
夜になってお父さんに聞いてみました。
「保護色じゃないのか?」とお父さん。
「芝生もリュウノヒゲもまだあんなにきれいな緑色をしているよ、保護色なら緑のままのほうが目立たないんじゃないの。」とお母さんが反論しています。
あゆは保護色てなに? あとでお兄ちゃんに聞いてみようと思いました。
あゆのお兄ちゃんは小学6年生、名前は「宇宙」と書いて「そら」と読みます。そらくんは夏休みの自由研究を、インターネットで調べたり図書館の本を読んだりして一人で仕上げました。
あゆはすごいな~とちょっと尊敬しています。あゆは自由研究をお母さんに手伝ってもらったからです。でも、ちょっとだけです。
そらくんは説明してくれました。
「かえるのことは分からないけれど、木の葉のような蝶や、ランの花のようなカマキリなどをテレビで見たことあるでしょ。ライチョウは冬になると羽が白くなって、雪にかくれているみたいになるんだ。まわりに合わせて色や形を変えることだよ。」と説明してくれました。
あゆは少しわかったような気がしました。
みんなはあめちゃんの体の色がなぜ変わったのだろうかと不思議に思っていました。
そらくんは説明してくれました。
「かえるのことは分からないけれど、木の葉のような蝶や、ランの花のようなカマキリなどをテレビで見たことあるでしょ。ライチョウは冬になると羽が白くなって、雪にかくれているみたいになるんだ。まわりに合わせて色や形を変えることだよ。」と説明してくれました。
あゆは少しわかったような気がしました。
みんなはあめちゃんの体の色がなぜ変わったのだろうかと不思議に思っていました。
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