月曜日, 9月 07, 2009

かえる物語ー6

朝帰りしたばかり、これからお部屋に入ってひと眠り。

前から見ると、こんな感じ人(?)が違うみたいだね、これも。あめちゃんです。

あゆは昨日の夜、鳴き声を聞いただけだったので、朝起きると第一番にジョロの中を覗いてみました。やっぱりあめちゃんはいませんでした。学校から帰ってから見ても、まだ戻っていませんでした。
「とうとう、いなくなっちゃったんだ」とさびしく思いました。緑色を「あめ」、うすい茶色を「との」と名前をつけたのに。

かえるが居なくなって何日かたちました。お父さんは「こんな狭い所より、リュウノヒゲの中のほうが快適だと思うよ。餌になるぶよや蚊、ミミズなどがたくさん居るから。」と言います。
「我が家のミミズは大きすぎるんじゃない?」とお母さん。
たしかにわが家のミミズは太って大きく、大人の小指ほどの太さです。3㎝の小さなかえるには大きするぎかもしれません。

このごろ雨が少ないので、お父さんは朝夕植木や芝生に水をやっています。その時ついでに飛び石やリュウノヒゲにも水をかけていました。とても涼しげです。お母さんにもジョロの周りも水をかけておくように言いました。お母さんは玄関のタイルにもジョロで水をかけていました。

その翌朝のことです。
「かえるがいるぞ。」おとうさんが言いました。
みんなが、それぞれジョロの中を覗きこみました。緑色のかえるがくぼみの中からこちらを見ています。 
お兄ちゃんがジョロをゆするとかえるは出てきてぴょんぴょん跳ねてジーニア(百日草のミニ)の鉢の中に入って隠れました。

昨日玄関のたたきに水をまいたので帰ってきたんだね。「お父さんのアイデアはすごい!」とあゆは思いました。

「呼び水だったね。」お母さんが変なことを言っています。あゆは「呼び水?」と思いましたが、黙っていました。とにかくあめちゃんが戻ってきてよかったと、うれしくなりました。

1 件のコメント:

ちょろ さんのコメント...

良かった良かった・・・
何だか私も嬉しくなってしまいました。
呼び水かぁ・・・お父さん良いこといいますね。