「あめ」ちゃんです。
「との」くんです。
数日後の朝、お母さんが呼びに来ました。
「かえるが2匹いるよ。」
あゆもお父さんも覗いて見ました。ジョロの柄のくぼみから1匹が顔を出しています。そして水の中にもう一匹が泳いでいます。緑色のかえるです。顔を出しているのはトノサマガエルのような色合いの、お父さんが保護色だといった色のかえるでした。2匹が同じねぐらに部屋を分けて住んでいたのです。
「オスかしらメスかしら。」
「卵を産んでオタマジャクシになったらどうしよう。」
「まさか、そんなこともないだろう。」
「空からオタマジャクシが降ってきたことがあったから、何が起こるか分からないよね。」
4人がそれぞれ想像をめぐらせて好き勝手なことを言っています。
ジョロを揺するとかえるが顔を出します。1匹のこともあるし、2匹のこともあります。
あゆは変な色のかえるにも名前をつけました。トノサマカエルみたいだから「との」です。 オスかメスかも分かりませんが、一応、「とのくん」「あめちゃん」と呼ぶことにしました。
お母さんは気紛れだから、水を蒔く時間が決まっていないので、かえるは食事のために外出中の時もあるしね。
あゆはかえるが見えない時は揺すってみます。するとかえるは飛び出して植木鉢の下に隠れたり、カランコエの葉っぱに逃げたりします。玄関の柱に飛び移っても足に吸盤が付いているのか下に落っこちたりしません。
2 件のコメント:
かえる物語3を読んで、コメントを書くのも忘れるほど どうしてしろくなっちゃったんだろうって考えてしまいました。
そうかぁ・・・もう1匹居たんですね。
すごいです。これ本になりますよ。
私は引き込まれて読んでいます。
あめちゃんとあゆちゃんの大ファンになっています。
かえる物語・・・ウゥ~ン・・・いいですね!!!すてきです。楽しみです。
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